日本での特許権が切れたため2014年5月にバイアグラジェネリックが発売されましたが大分時間もたってきました。実際どれくらいの方がバイアグラからバイアグラジェネリックに切り替えたのでしょうか。
バイアグラジェネリック発売後のバイアグラ(韓国の場合)
まず日本よりも先にバイアグラの特許権がきれた韓国の状況です。韓国では2012年5月にファイザー社がもつバイアグラの成分に関する特許権が切れたため同月バイアグラジェネリックの発売が開始されました。2015年4月現在37社からバイアグラジェネリックが発売されています。いずれも処方医薬品という位置づけで韓国国内でも医師の処方箋がないと手に入りません。
韓国国内のED治療薬の市場調査結果(IMSヘルスデータ調べ)によると、2012年度にはバイアグラは売上高1位の座から陥落しています。シアリスが1位、バイアグラが2位、3位が韓国国内で製造されたバイアグラジェネリック韓美薬品の「パルパル錠」、4位が同様に東亜製薬の「ザイデナ錠」となっていて、バイアグラジェネリックが多く処方され浸透しているようです。
韓国ファイザーもシェアを維持するために卸値の35~40%ほどの引き下げや口腔内溶解錠の「バイアグラL」を発売して対抗しているようです。
バイアグラジェネリック発売後のバイアグラ(日本の場合)
日本でも同様の事が起きると思われていましたが実際はそうでもないようです。ED治療薬をおもに処方しているクリニックでは90%以上がバイアグラからバイアグラジェネリックに切り替わっているようですが日本全体ではバイアグラのシェアはあまり落ちなかったと言われています。(まだ正式のデータが発表されていませんが)これは特に都市部のEDクリニック以外で一般の処方箋薬局がバイアグラジェネリックをあまり取扱わなかったことにあるそうです。ED治療薬を処方される方が少ないため一般の処方箋薬局のED治療薬の扱い数は多くありません。
日本人の後発処方率は20%ほどですので薬局サイドも仕入れに慎重になっているそうです。今後もこの流れは変わらなさそうです。
ジェネリックの普及が推奨されています。
バイアグラジェネリックは日本全体ではバイアグラに及びませんが東京等都市圏では非常に多く処方されています。
ユナイテッドクリニックでもファイザー社製のバイアグラをお求めになる方はごく一部の方のみとなりました。ほとんどの方はすでにバイアグラジェネリックへの切り替えを済ませておられます。服用してみて先発品とジェネリックの効果が変わらないことを実感した方が多くいらっしゃるようです。
今、日本全体でもジェネリック医薬品を増やそうと厚生労働省が力を入れています。今後は海外同様ジェネリック医薬品が主になっていくのでしょう。