コラム

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2021.12.08

フィナステリド「ファイザー」処方

プロペシアのジェネリックに、ファイザー製薬のプロペシアジェネリック、フィナステリド「ファイザー」があります。プロペシアには0.2mg、1mg、の2種類の錠剤がありますが、ファイザーフィナステリドにも同様に0.2mg、1mgの2種類が設定されており、当然ですがプロペシアよりも低い価格で処方されています。今回は、ファイザーフィナステリドについて、プロペシアと飲み方・効果・副作用に違いがあるのか、実際に飲んでいる方からの評判はどうなのかなどについても含め、お話していきます。

プロペシアとは

今でこそ一般的にはなりましたが、悪玉の男性ホルモンによって引きこされる一般的なAGA(Androgenetic Alopecia = 男性型脱毛症)の治療は、CMなどでよく普及した「リアップ(成分名:ミノキシジル)」の使用しか治療方法がない状況でした。そこに2005年12月から発売が始まったのが、MSD社のプロペシアです。日本では、当時日本のMSDの子会社であった万有製薬という製薬会社からの発売となりましたが、もともとはアメリカのMSDによって開発が進められ、日本の厚生労働省にあたるFDA(Food and Drug Administration = 米国食品医薬品局)によって承認を得ることで、日本に先駆けて1997年に承認を得ています。

当初、前立腺肥大の治療薬として開発された「プロスカー」という治療薬の主成分が、プロペシアと同じフィナステリドで、その副作用としてAGA(薄毛)の改善が認められたために、開発が始まったという経緯があります。

フィナステリドの効果

フィナステリドには、AGA(薄毛)治療の効果があると前述してきましたが、具体的にはどのような働きがあるのでしょうか。

脱毛を引き起こす悪玉の男性ホルモン、DHT(Dihydrotestosterone )=ジヒドロテストステロンというものがあります。毛髪が生えてから抜け落ちるまでのサイクルを、ヘアサイクルといいますが、このジヒドロテストステロンが増えることによって、このヘアサイクルが極端に短くなってしまうことが分かっています。通常髪の毛というものは、4~6年の成長期を経て太く・長く成長し、2~3週間の後退期で成長が止まった後、数か月の休止期で抜け落ちるというサイクルで回っています。ジヒドロテストステロンが作用してしまうことで、一番重要な成長期の期間が極端に短くなってしまい、短く・細い髪の毛が短い期間で抜け落ちてしまうことで頭髪にボリュームがなくなり、「薄毛」の状態になってしまうのです。当然一つの毛根から無制限に髪の毛が生えてくるわけではありませんので、毛根が生え変わりを終えることでより広範囲に薄毛が広がってしまうのです。

フィナステリド「ファイザー」

2015年2月、世界的な製薬メーカーとして知られているファイザー社からプロペシアジェネリック、フィナステリド「ファイザー」が発売されました。プロペシアが日本での承認を得たのが2005年でしたので、通常の医薬品の特許が切れる期間を勘案すると、ジェネリックが発売されるのは2020年代と予測されていました。実際にはかなりの前倒しでのジェネリックの登場となり、発売当初はちょっとした話題となりました。

ジェネリックとは

現在、処方薬局では必ず「ジェネリックにしますか?」と尋ねられるようになりましたので、みなさんもご存知かとは思いますが、ジェネリック医薬品とは、先に発売された、いわゆる「先発品」のあとに開発・販売された「後発」の医薬品のことで、最大の特徴として先発品にかかった開発費などのコストを中抜きできる分、より安価に販売することができるという利点があります。

一昔前までジェネリック医薬品は、特許が切れると多くのメーカーからぞろぞろと出てきていたことから「ゾロ」と呼ばれており、あまりポジティブなイメージを持たれていませんでした。先発品とは薬をコーティングしている素材が微妙に異なったりすることで、効果を感じられない方もでてくることから、「ジェネリック=粗悪で低品質な医薬品」と誤解されている方がいまだに多くいらっしゃいますが、実際にはそのようなものではありません。

ジェネリックができるまで

先発品に比べると、ジェネリック医薬品の承認の過程が簡潔になっているとは言え、しっかりと調査・試験が行われた上で決定が下されています。具体的には、先発品の売れ行きなどの市場調査、どのように錠剤にするかの研究、これはトーワ薬品がOD(Oral Disintegration=口腔内崩壊)錠のジェネリック医薬品の開発で差別化を図っていることがよく知られています。またその薬剤が、先発品と同様の効果を得られるのか、錠剤が品質を保つことができるのかの試験を経ることで、ようやく承認を得るための臨床試験へ臨むことができるのです。

プロペシアとの違い

このような過程を経たジェネリック医薬品は、当然先発品と同成分・同効果が認められたものです。ですので、ファイザーより発売されたプロペシアジェネリック、フィナステリド「ファイザー」とプロペシアで、効果や副作用に差が出ることは通常考えられません。

錠剤の規格も同じタブレットタイプで、飲み方・飲む時間・効果時間にも違いはありません。

実際に服用している方の、印象としてはどうなのでしょうか。ユナイテッドクリニックは現在ファイザー「フィナステリド」の処方はしておりませんので、他のメーカーから発売されているフィナステリドを服用している方の声にはなりますが、初めてAGA治療薬を服用する方はもちろんのこと、プロペシアから切り替えられた方からも「効かなくなった」「効果がない・なくなった」等の声を聴くことはほとんどありません。

前述したように、「ジェネリックだから」という思い込みや、コーティング剤などの微妙な成分の違いで、効果の減弱を訴える方はゼロではありませんが、非常にまれなケースであると言えます。

AGA治療薬は専門の医療機関で処方を受けましょう

現在日本の様々な製薬メーカーより、プロペシアジェネリックが発売されていますが、インターネット上では海外メーカーのプロペシアジェネリックを、非常に安価に輸入代行しているサイトがあります。AGAの治療というものは、1度薬を服用すれば症状が改善するようなものではなく、毎日の服用を短くても半年~1年という長い期間続ける必要がありますので、治療薬の値段が1円でも安いことに越したことはありません。しかし、ネットの輸入代行業者を利用したところ、その薬剤の約半分近くが偽物だったとする調査があり、安易な輸入代行業者の利用は決してお勧めできません。

AGA治療薬の処方は必ず専門の医療機関で受けるようにしましょう。

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