EDセルフチェックをしましょう。(1)「勃起の硬さスケール」
ED(勃起不全・イーディー)のセルフチェックをしましょう。簡単な評価スケールが米国で開発されています。EHS(Erection Hardness Score)というもので0~4の5段階で判定ができます。2009年に日本語版EHS「勃起の硬さスケール」も開発されました。
- グレード0 陰茎は大きくならない。
- グレード1 陰茎は大きくなるが硬くはない。
- グレード2 陰茎は硬いが挿入に十分なほどではない。
- グレード3 陰茎は挿入には十分硬いが完全に硬くはない。
- グレード4 陰茎は完全に十分硬く硬直している。
4段階の硬さがフルーツにたとえられています。(東邦大学 名誉教授 石井延久)
- グレード1 こんにゃく
- グレード2 みかん
- グレード3 グレープフルーツ
- グレード4 りんご
こんにゃくはフルーツではありません。しかしとてもわかりやすいですね。
EDセルフチェックをしましょう。(2) IIEF5日本語版
IIEF5日本語版というものがよく知られています。IIEFとはInternatonal Index of Erectile Function(国際勃起機能スコア)の略でED(勃起不全)のスクリーニングや治療の効果判定に使われています。
以下の項目で点数をつけてみてください
最近6ヶ月で、あなたの状態に該当するスコア(1~5または0~5)をお選びください。
1.勃起してそれを維持する自信はどの程度ありましたか
- 1)非常に低い
- 2)低い
- 3中くらい
- 4)高い
- 5)非常に高い
2.性的刺激によって勃起した時、どれくらいの頻度で挿入可能な硬さになりましたか
- 0)性的刺激はなかった
- 1)ほとんど、又はまったくならなかった。
- 2)たまになった(半分よりかなり低い頻度)
- 3)時々なった(半分よりかなり高い場合)
- 4)しばしば維持できた(半分よりかなり高い頻度)
- 5)ほぼいつも、又はいつもなった。
3.性交の際、挿入後のどれくらいの頻度で勃起を維持できましたか
- 0)性交を試みなかった
- 1)ほとんど、又は全く維持できなかった
- 2)たまに維持できた(半分より低い頻度)
- 3)時々維持できた(ほぼ半分の頻度)
- 4)しばしば維持できた(半分よりかなり高い頻度)
- 5)ほぼいつも、又はいつも維持できた
4.性交の際、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれぐらい困難でしたか
- 0)性交を試みなかった
- 1)極めて困難だった
- 2)とても困難だった
- 3)困難だった
- 4)やや困難だった
- 5)困難ではなかった
5.性交を試みた時、どれぐらいの頻度で性交に満足できましたか
- 0)性交を試みなかった
- 1)ほとんど、又は全く満足できなかった
- 2)たまに満足できた(半分より低い頻度)
- 3)時々満足できた(ほぼ半分の頻度)
- 4)しばしば満足できた(半分よりかなり高い頻度)
- 5)ほぼいつも、又はいつも満足できた
木元康介他:日本性機能学会雑誌24(3):295-308、2009
以上です。点数の合計はいかがでしょうか。点数の意味合いは以下のようになります。但しセルフチェックですので確定ではありません。医療機関を受診し医師の診断を受けてください。
22-25点:EDなし、17-21点:軽度ED、12-16点:軽症~中等症ED、8-11点:中等度ED、5-7点:重症ED、1-4点ED疑い