2009年に世界初の経口摂取型の早漏症治療薬、プリリジーが開発されました。
ポゼットはプリリジーと同一成分で、プリリジーのジェネリックといった位置づけの医薬品であります。今回は、ポゼットの効果や、効果時間、副作用、使用方法について詳しくご説明していきたいと思います。プリリジーは、30mg錠、60mg錠があります。ポゼットは30mg錠と60mg錠があり、プリリジーにはない90mg錠もあります。
ポゼットは海外製の医薬品のため、購入するには通販、もしくは輸入して処方している医療機関での購入が一般的です。
そもそも早漏症(PE)とは
日本では、早漏症と呼ばれていますが、PEはPremature Ejaculationの略になります。
早漏症の症状には以下の症状が挙げられます。
・膣内挿入後、射精までに所要する時間が2分以内の方。
・膣内挿入前、挿入途中、挿入直後のいずれかの時点で、本人の意思に反して、最小の性的刺激で射精してしまう方。
・射精のコントロールが不能な方。
・PEの結果、著明な人間関係の問題や精神的苦痛に悩んでいる方。
国内には早漏症に悩む男性が少なくとも500万人程度いると推定されています。早漏は生理病の一種となっており、治せる病気ですので早期に治療をすることが大事になります。
ポゼット(POXET)とは
ポゼットはサンライズレメディーズ(Sunrise Remedies Pvt Ltd)社が開発した早漏防止の治療薬になります。プリリジーとメーカーは違いますが、同じ成分、同じ効果効能の早漏治療薬になります。
サンライズメディーズ社は、1995年に創業されレビトラのジェネリックであるジェビトラ、シアリスのジェネリックであるタダライズ、ステンドラのジェネリックであるアバナやジェネリックED薬治療薬のみならず、女性用のバイアグラであるフィメールグラなども、低価格で高品質な医薬品を製造しており、同社の製品は世界保健機関(WHO)が定めた製造品質管理基準(GMP)に基づいて、製品を開発、製造されており信頼性の高い会社としても有名で折り紙付きです。
従来の早漏改善グッズは、ペニスに直接塗布するクリームタイプのものやスプレータイプ、ジェルタイプでペニスの感度を鈍らせる方法で早漏を対策していました。
クリームやスプレー、ジェルといった商品は塗布する量を間違えたりすると感度が鈍くなり過ぎてしまい射精出来ないといった問題点がありましたが、ポゼットはその問題点を全く別の作用で早漏を防止・改善し興奮をコントロールするお薬として開発されました。ポゼットを服用することで射精の指令を出す自律神経に作用し抑制することで射精までの時間を3~5倍に伸ばす効果があるという臨床試験結果があります。
ポゼットの主成分であるダポキセチンはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に分類され、早漏は脳内のセロトニン濃度が減少し、異常な興奮状態になることで起こるといわれています。早漏治療薬であるポゼットを服用することで脳内のセロトニン濃度が高まり、興奮が抑制されることで射精時間の延長効果が期待できます。
SSRIに分類される薬剤には早漏治療薬の他にパキシルやデプロメール等の抗うつ薬があり有名です。ポゼットの主成分であるダポキセチンも元々は抗うつ薬として用いられていました。服用者からの射精時間が延長されたという声が多く報告を受け、早漏改善薬としての研究開発がされました。
パキシル(パロキセチン)等の他のSSRIも服用することで若干の射精時間の延長効果が知れられていますが、その効果は限定的で、SSRIの中では、ポゼットの主成分であるダポキセチンにのみ特異的な射精時間延長効果があり、アメリカで行われたダポキセチンの早漏改善効果を検証する臨床試験では、ダポキセチン30mgを内服した群では平均した2分47秒、60mgを内服した群では平均して3分17秒射精までの時間が伸びた結果が出ています。
ポゼットの使用方法・飲み方
・ポゼット(ダポキセチン)は服用してから1時間程度で最高血中濃度に達し、早漏改善効果を発揮しますので、性行為をする1時間程度前に服用すると最も効果を実感できるでしょう。
・ポゼットの最大限の効果を得るためには空腹時に服用することをお勧めいたします。
・ポゼットは胃や腸から吸収されますので、錠剤が溶けやすい水や白湯(ぬるま湯)等で服用しましょう。
・1日の極量は90mgとなります。服用後は24時間以上空けてください。
・ポゼットの服用により血中濃度が増加することが認められています。
・有効成分のダポキセチンはアルコールと一緒に摂取してしまうと、副作用の症状を高めてしまう可能性がありますので、注意しましょう。
・ポゼットは服用を継続すればするほど、効果が現れやすい薬剤と言われていますので、継続することをお勧めいたします。
・ポゼットはED治療薬との併用も可能で、特にレビトラには10mg錠以上から射精時間の延長効果があるとも確認されていますので、ポゼットとの併用でさらに症状改善が期待できるでしょう。
・ポゼットは服用から効果が現れるには1時間~3時間程かかり、2時間~5時間の持続効果があります。
ポゼットの副作用
・SSRIは安全性の高い薬ですが、どんな薬にも副作用はあるものです。
・ポゼットにはいくつかの副作用が知られています。有名なもでは、頭痛、めまい、下痢、嘔吐、睡眠障害、のどの渇き、倦怠感等の症状があげられます。これらの副作用は人それぞれになりますので全ての方に起こるものではありません。
・激しい運動後の服用も控えるようにしてください。また、服用後はしばらくの間、車の運転には注意して下さい。
・ポゼットの有効成分のダポキセチンはアルコールと一緒に摂取してしまうと、副作用の症状を高めてしまう可能性がありますので、注意しましょう。
ポゼットは半減期が短く、5時間程度で体外に排泄されますので、効果と共にこれらの副作用も治まります。
ポゼットには一緒に併用できない併用禁忌薬がございます。また、服用もできない方もございますので注意しましょう。
併用禁忌薬
・抗真菌薬
・抗HIV薬
・CYR3A4阻害薬
(ケトコナゾール、イトラコナゾール、リトナビル、サキナビル、ネファゾドン・ネルフィナビル・アタザナビル・テリスロマイシン等)
・SSRI、SNRI,3環形抗うつ薬、またその他のセロトニン作動性を持つ医薬品
(Lトリプトファン、トリプタン、トラマドール、パキシルなど)
・MAO阻害薬
服用ができない方
・18歳未満の方
・ポゼットの主成分であるダポキセチンに対して過剰症の既往歴がある方
・心不全・不整脈・冠動脈硬化疾患といった心疾患を患っている方
・重度のうつ病・双極性障害・統合失調症をお持ちの方
・中等度または重度の肝障害・腎障害をお持ちの方
・緑内障の方
・出血性疾患や凝固障害の既往歴がある方
*早漏治療薬の服用を考えている方は、必ず医療機関で専門医と相談した上で処方してもらうようにしましょう。