コラム

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2021.12.08

EDと朝立ちの関係

レム睡眠と睡眠時勃起

健康な男性は寝ている間にも一晩で4~8回勃起していることをご存知でしょうか?睡眠時に起こる勃起は、専門的には夜間陰茎勃起現象(nocturnal penile tumescense)と呼ばれます。その延長上で射精まで至るのが夢精になります。そしてセックスとマスターベーション以外での無意識の射精を「遺精」と呼び夢精は夜間遺精と言います。睡眠時勃起は性的な興奮とは無関係です。ですので、実は赤ちゃんでも寝ている間は同じ現象が起きています。睡眠には浅い眠りである「レム睡眠」と、深い眠りである「ノンレム睡眠」の2種類があります。勃起は副交感神経の働きが強くなると起こります。ノンレム睡眠時は交感神経優位ですが、レム睡眠時は副交感神経優位の状態となるため、睡眠時勃起が生じます。レム睡眠とノンレム睡眠は約90分周期で一晩に4~8回、同じリズムで繰り返されています。そのため、健康な男性は一晩で4~8回自然勃起を繰り返しているのです。持続時間は1回あたり15分程度で「レム睡眠(夢を見ている時)」に伴っているのも特徴です。夢という潜在意識に体が反応していることになります。一般に 「朝立ち」は朝立つから「朝立ち」と思われていますが、夜間勃起としては一晩に複数回繰り返しており、朝限定ではありません。「朝立ち」と呼ばれる現象は、実は朝目覚める直前の夜間勃起現象の最後の1回なのです。

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朝立ちと心因性ED・器質性ED

当院でも「朝立ちはするんだけどいざ行為となると勃起しない」という相談をよく頂きます。実は朝立ちの有無は、心因性ED(勃起不全・イーディー)と器質性EDの鑑別に有効です。朝立ちをするということは、勃起に関係する血管や神経の働きは正常であることを意味します。ですので、朝だちはするが性行為時に勃起しない方は器質性EDではなく、心因性EDである可能性が高まります。逆に朝立ちもなく性行為時も勃起しないという方は心因性EDではなく、糖尿病や動脈硬化などに起因する器質性EDの可能性が高くなります。器質性EDの場合は低・中容量のED治療薬では効果が不十分な可能性がありますので、容量を慎重に検討する必要があります。特に持病がないのに朝立ちが減ったり無くなったりしている方は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を知らないうちに患っている可能性があります。また、加齢により男性ホルモンが減少してくると、睡眠時の勃起時間が短縮してくることが知られています。朝立ちの減少・消失は男性ホルモンの低下が原因となっている場合があります。男性ホルモンが低下してくると、一酸化窒素の産出能力が低下するため血管が開きにくくなり、副交感神経の反応が弱くなります。その結果、勃起力が低下してしまうことが知られています。

朝立ちに関する検査

前述の通り、「朝立ち」は器質性ED、つまり神経や血管障害が原因となるEDには起きません。心因性EDの時には「朝立ち」は起きます。つまりEDの原因がED治療薬で改善できるかの判断の基準となります。その客観的判断の検査方法がリジスキャンという検査になります。検査方法はペニスの根元とペニスと亀頭の境目(冠状溝)の周囲長と硬さを測定して判断します。
具体的にはペニス根元で3cm以上の増加、冠状溝で2cm以上の増加と高度の増加で勃起と判断します。これが先ほど話した通り一晩で3-6回起き、1回あたり15分程度起きます。射精まで至れば夢精になりますが成人で射精まで至る人はさほど多くはないようです。先ほど話した通り朝立ちが起きるということは器質的原因がなく、射精まで至るということは射精反射も正常であることが分かります。稀ですが日中覚醒時に無意識射精するのは極度の緊張に伴うことが多く昼間遺精といいます。そして夜間勃起がレム睡眠に伴うと先程話しましたが、レム睡眠は新生児の時は脳の発達に貢献しており、成人になってからは記憶の定着に関係しているようです(つまり脳での反復で長期記憶化)。レム睡眠中は主に自律神経系統を中心に体全体が覚醒時に近い反応を示しています。具体的には血圧、心拍数、呼吸数の変化や時に寝言や生理現象も見られます。人間の脳は半分も使われていないのではないかと言われておりその研究が進められていますが、その解明にレム睡眠が注目されており今後の研究結果が待たれるところです。

朝立ちする方もしない方もED治療薬は有効です

朝立ちはするが性行為時には勃起しない心因性ED疑いの方、朝立ちもなく性行為時も勃起しない器質性ED疑いの方、いずれのケースにもED治療薬であるは有効です。心因性EDの場合は緊張を緩和する精神安定剤をED治療薬と併用していただくことで、相乗効果が期待できます。また器質性EDの場合は、低・中容量では効果が弱い場合がありますので、レビトラ20mgなど高容量のED治療薬をお勧めいたします。

器質性EDの方は、亜鉛やマカのサプリメント併用も効果的です。亜鉛は精子の原料ですので、継続服用することで造性能の改善が期待できます。マカはアンデス高地に植生するアブラナ科の植物で必須アミノ酸やミネラル、ビタミンを多く含んでおり、精液の生成と精力減退の改善を促し生殖機能を高めてくれる作用を有しています。ご用意している亜鉛、マカは、ともに市販のものよりも有効成分が2~5倍含まれております。

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