薄毛・AGA治療(男性型脱毛症)専門クリニックのユナイテッドクリニックではAGA治療薬であるプロペシア(フィナステリド)、フィナステリドジェネリック、ザガーロやアボルブ(デュタステリド、デュタテライド)、ミノキシジル、ミノキシジルタブレット(ミノタブ)、アロビックス、5%ミノキシジルローション、ケトコナゾールシャンプー(ミコナゾールシャンプー)、AGA ドクターズカクテルなどのAGA治療薬の処方を行っております。
また、
今回はアボダート(デュタステリド)とザガーロ・アボルブとの違い、効果や副作用、飲み方・服用方法などです。薬剤耐性の報告はありません。添付文書やインタビューフォームは海外製のためありませんがザガーロ・アボルブと同等です。通販や個人輸入代行でのアボダートの購入は偽造品が多く知られているため注意が必要です。
アボダートとは
商品名 アボダート0.5mg(dutasteride)(zagallo ザガーロ)
5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬
適応 前立腺肥大症・男性型脱毛症
製造販売元 グラクソ・スミスクライン(GSK)
アボダートはザガーロ(アボルブ)と全く同じデュタステリドの製剤です。すべてグラクソ・スミスクライン(GSK)が販売しており、すでに世界85か国で約300万人の方に処方されています。販売国や治療用途に応じて薬剤名やパッケージを変えただけのものです。
デュタステリドは2001年に開発されたAGA(男性型脱毛症)と前立腺肥大症の治療薬です。アボルブは2001年にアメリカで前立腺肥大症の治療薬として承認され、続いて2009年に韓国でAGA(エージーエー)治療薬として承認されました。日本では2009年に前立腺肥大症の治療薬としてのみ承認されており、AGA治療薬としてはまだ承認されておりません。
デュタステリドはフィナステリドの作用しないⅠ型5-α還元酵素をも阻害する上、Ⅱ型5-α還元酵素もフィナステリドの3倍阻害するためフィナステリドよりもDHTをフィナステリドより強力に抑制します。比較試験においてもフィナステリドより高い治療成績を示しております。
日本でもAGA新薬「ザガーロ」が承認されました。
*2015年8月に厚労省の部会でグラクソ・スミスクライン社(GSK)のデュタステリド製剤「ザガーロ」の承認が了承されました。2015年9月に正式に承認され2015年11月に発売される予定です。
グラクソ・スミスクライン社の事情により発売が延期されていましたが、2016年5月26日にグラクソ・スミスクライン社よりザガーロが2016年6月13日販売開始の発表がされました。薬価(価格)は自由診療になりますが、都内最安値で処方できるように努力しております。
アボルブ、ザガーロ、アボダートすべてGSK社が製造販売するデュタステリド製剤で用量が同じであれば効果も同じです。治療用途応じて薬剤名を変えているだけです。
ザガーロカプセル0.1mg・同0.5mgの画像
アボダート(デュタステリド)の効果
プロペシア(フィナステリド)は5α-還元酵素Ⅱ型を阻害しAGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を強力に抑制します。アボルブは5α-還元酵素のⅠ型、Ⅱ型ともに阻害しAGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を強力に抑制します。
そのためアボダート(デュタステリド)はプロペシアより脱毛を抑制すると考えられています。
5%ミノキシジルand/orフィナステリドで効果が乏しかった方にアダポートでの治療は選択肢の一つとなるでしょう。AGA治療薬・薄毛・育毛治療薬継続治療が重要です。継続治療を心掛けてください。
海外臨床試験ではプロペシアからデュタステリドへの切り替えで77%の方に発毛・育毛効果が改善したと報告があります。
アボダート(デュタステリド)の用法・用量
通常、成人にはデュタステリドとして1回0.5mgを1日1回経口投与します。これは前立腺肥大の投与量と同量です。海外での治療適応の用量も同様です。食事の影響は受けません。
また髪の毛の栄養になる亜鉛や、AGA治療薬の増強効果が期待できるリジン等の各種サプリメントも取り扱っていますのでデュタステリドとの併用をお勧めいたします。
アボダート(デュタステリド)の禁忌
5α還元酵素阻害薬に対し過敏症の既往歴のある方、女性および妊婦、産婦、授乳婦、小児等、重症の肝障害のある患者(血中濃度が上昇する恐れがあるため)
アボダート(デュタステリド)の注意事項・副作用
PSA値を約50%低下させますので健康診断やかかりつけ医にアボルブを服用していることを必ず伝えてください。主なものは、勃起不全13例(3.2%)、リビドー減退7例(1.7%)
AGA治療・薄毛治療・育毛治療の「初期脱毛」について(アボダート)
アボダートやミノキシジルの服用、AGA ドクターズカクテルなどのAGA・薄毛・育毛治療を開始してしばらくすると(治療開始2週間から6週間ごろに多くみられる)『初期脱毛』と言って普段よりも脱毛症状が進行したような抜け毛がある場合があります。
これは、AGA(エージーエー)によって発毛のサイクルに異常があった状態が、薬の効果で正常に戻り、そのため一時的に毛の退行期が重なることによるものです。薬の効果が出ている証拠ですのでご安心下さい。また全員に初期脱毛が起きるわけではありません。
アボダートの(デュタステリド)個人輸入・通販について
アボルブなどのAGA(エージーエー・薄毛・育毛)治療薬を受け取るには医師の処方箋で薬局から受け取るか院内処方で薬を受け取るかどちらかとなります。
国内ではAGA治療薬の通販は禁止されており国内のクリニック・病院が診察なしに郵送することも違法です。
海外製AGAG薬の個人輸入・通販に関しては認められております但し、錠数の制限や本数の制限などがあること、流通の際に偽造品が混入してくることが問題となります。インターネットでの個人輸入の際にはかなりの偽造品が混入するといわれています。きちんとした流通で海外薬剤を購入すればいいのですが個人ではきちんとした流通路をもつ輸入代行業者の選別は難しいのが実情です。非常に精巧にできているので見た目での判別は非常に難しいうえに内服・外用することで深刻な健康被害を引き起こすことがあるため危険です。
アボダートよりも弱い薬効のプロペシアに関しては厚生労働省から「安易な個人輸入は行わず、必ず医療機関を受診し医師の処方により正しく服用してください。」と注意喚起が出ている薬剤です。(プロペシア、プロスカー、フィンカーなどのフィナステリド製剤で)
アボダートに関してもユナイテッドクリニック各院ではきちんとした流通路をもつ医療機関での薬剤の処方を受けることをお勧めいたします。
当院ではアボダートの代わりにザガーロやアボルブなどのデュタステリド製剤を豊富に取り揃えています。